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Cinelli スーパーコルサ80’s 綺麗だけど、何やら久々に嫌ぁ~な予感…

全体をパッと見たところ、良く磨きの入ったスーパーコルサのオーバーホール依頼が入りました。お客様は、某買取専門店で買われて、そのまましばらく乗られてたそうです。「なんとなく調子がイマイチな気がする」というオーナーさんのコメントですが、カンパのパーツが「イマイチ」な時は、とりもなおさず「故障」を意味します。コンポは、Nレコ、Sレコ、Cレコが混在。イヤな予感がします…。

まず遠目でも分かるのは、ブレーキシャフトが前後逆についていることです。中古のビンテージロードを買うと、意外とある事です。ひどいときは前後とも前用(あるいは後用)になっています。

Cinelli Super Corsa06
Fブレーキまわりのショット。ブレーキシャフト交換前の状態ですが、素人目には分かりません。ちなみにヘッドパーツはグリスポートがついたカンパのCレコ。ポートのカバーがフレームのテイストとイマイチです。しかも、カバーが紫外線劣化しやすいという問題があります。当店的には、同じモデルでグリスポートなしの方をお勧めします。が、これは予算オーバーなので次回に持ち越し。

でもブレーキボルト程度では、このチネリ君の問題児っぷりのほんのサワリにすぎないことが後で分かります。

たとえばブレーキレバー。Cレコの後期(リターンスプリング付き)が付いてたのですが、フレームには全然似合ってません。ここはSレコの初期型(穴あきタイプ)に交換します。ラバーもカンパ純正のオフホワイト。これは唯一、ベタベタにならないラバーです。

そしてハブ。カンパにしては回転が悪い…。昔のカンパグリスがきっとガビガビになって入っているのでしょうね。まずは全バラです。すると意外な事実が。

Cinelli Super Corsa08
Cinelli Super Corsa09
ハブ軸がスギノ製でした…。しかも、ベアリングボールが社外品…グリス以前の問題です。これでは回るはずがありませぬ。初歩的情報ですが、カンパと社外品ではボールベアリングの直径が違います。さっそくボールだけはカンパ製に交換します。これで格段に回るようになりました。すでにカップ部分が社外品のボールでかなりアタリが出ちゃってるので、いわゆるカンパ特有のbutterly smoothな回転にはなりませんが…。

オーナーによればシフティングフィールもイマイチということでしたので、ドライブトレインもざっとチェックします。すると、BBの回転が良くないです。またグリス切れか?とBBを開けてみんとするも、カンパ専用工具をしても微動だにせず。70cmのエクステンションパイプをつないで挑戦するも「バチン!」という音とともに弾かれます。BBカップの組み付けトルクじゃないです。これ以上力を加えると、フレームが破損すると判断、左ワンだけをはずしてOHすることにします。するとなんと…。

Cinelli Super Corsa06
BBカップがカンパなのにBBシャフトがストロングライト…OMG。普通にしてくれたらいいものの、このバイクを組んだ人間はどうしてここまで「破格」にこだわりたいのか理解に苦しみます。あ、何も破格が悪いわけじゃないですよ。でもミックスコンポで組まれた場合、今回のチネリのようにこだわりも何もなくテキトーに組まれた個体が多いのは事実なわけで。予算の関係上シャフトはそのままで新たなグリスを詰め直し、締め付けトルクだけに注意して再度組み付けました。

引き続いてドライブトレインをチェックします。RD、FDともに動きが悪いのでこんな感じでバラしました。パーツクリーナーできれいにしたあと、細心の注意を払って組み直します。
Cinelli Super Corsa03

スプロケもパーツクリーナーでジャブジャブ洗います。
Cinelli Super Corsa04
ちなみにボスフリーのフィキシングボルトですが、意外と知られていないのが逆ネジになっているということ。正ネジと思いこんで、ボスフリー本体を割ってしまうケースが少なくありません。

キレイになってリアドライブ組み付け完了。
Cinelli Super Corsa05

サービスで豆知識を一つ。
Canpagnolo Old Brake Pad
交換したブレーキパッドですが、ロゴに注目してください。古いタイプでは、片面に「BREV. INTER.」、もう片面に「CAMPAGNOLO」と刻印されてますが、現行品(対策品)は両面とも「CAMPAGNOLO」となっています。制動能力の面から、ぜひ現行品に交換してください。オリジナル度にこだわるあまりに、硬化した旧タイプを使用していると、下りで愛車と貴方を落車等から守れないのです。

Cinelli Super Corsa01
OH終了後のチネリ君です。

Cinelli Super Corsa02
スペアタイヤのたたみ方一つでも、きちんとすると周囲からの目線が変わります。何通りか方法はあるのですが、いずれの場合でも屈曲によるバルブ付け根部分のダメージを避けると同時に、タイヤの接地面を内側にして傷がつかないようにしましょう。

オーナーさん、OH終了後のチネリ君にまたがって近所を一回り。戻って来られる時の顔を見れば、感想を聞かなくても分かります。そうでしょ?それでこそ、スーパーコルサでありカンパニョーロなんですよ◎

良い自転車を安く買えるのが買取専門店やネットオークションの利点なのですが、今回のような例は枚挙にいとまがありません。ニコイチ、サンコイチで組まれた自転車やパーツが多いし、カンパやクリキンについては精巧なコピーも存在します。買取業者やオークションの出品者の方も、そうと知らずに売っていることが間々あります。

お買い得な中古車にはそれなりのオマケ(というかケチ)がついてくるのでした。

そうそう、昨年イタリアのチネリ本社をご挨拶がてら訪問してきました。
(勿論、部外者は立ち入り厳禁の場所、通常はオフィス迄です)
Cinelli Factory car pool
(チネリの本丸、イタリア本社に潜入で~す)
今回OHしたスーパーコルサはLOSA工房製ですが、LOSAさんが最近引退された後のスーパーコルサは、どうやら自社工房製に戻ったようです。良いことです◎
(この画像は、禁断のチネリ・グルッポ社の工場内部)
普段は、撮影NGの聖域・・・僕だけの特権?
雑誌でもココまでは許されないとか(汗)
コロンボ社長、いつも無理云ってすみません・・・
チネリ・イズムが、日本のファンに伝わりますように~◎
Cinelli SC in stock

未塗装の状態でストックもあるので、納期も一時よりはかなり早くなっています。

カノ有名なBB(スポイラー・ラグ)ニュータイプのダブル・スリット旧タイプは
トリプル・スリットです!
Cinelli SC unpainted
この後、目地を丁寧に手仕上げで磨き・メッキをかけ塗装ブースに・・・
チネリ社は、一切の妥協無き工程を経て世界中のファンのお手元に◎
Talking with Antonio

工房をじっくり見せていただいた後(また後日いろいろアップします)、オフィスに戻ってコロンボ氏と。
スーパーコルサについて熱く語り合ってます(笑)

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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

2010-05-25 : オーバーホール : コメント : 0 : トラックバック : 0
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hiphipshake

Author:hiphipshake
HIP HIP SHAKEオーナー。インダストリアルデザイナー、アパレルデザイナーを経て、ついに禁断の自転車趣味を仕事に…。前職の知識と経験を生かして、自転車の「ストリートクチュールカスタム」を提唱。リアルレーサー等、フレームの芯出しからパーツのオーバーホールやチューンナップ迄カッコよくて走れるヴィンテージバイクを多数制作中!

住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26
電話:03-5410-5508
営業時間:13~19時
定休日:月曜(第2、3の土日は走行会・イベント等のため不定休)

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