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ヴィンテージMASI 「モア ビュウティフルよ…」→小森のおばちゃまかー笑

当店で完璧なレストアをほどこしたマージ君を紹介します。ボロボロ状態のフレームを、当店でここまで起こしたものです。
このフレームが持ち込まれたのは半年以上前のこと。状態は最悪といっていいものでした。チューブのそこここにエクボ、凹みがあり、塗装はボロボロ、おまけにBB下のワイヤーリードは削り取られていました。当店の診断では全治三か月。工場に持ち込んで大手術です。

ちなみにオーナーさんは、MASI工房に自ら出向くほどの熱心なサイクリストです。↓↓↓

together at the front of Masi Factory
ちなみに、上の写真右端の恰幅のよいオジサンはカルロ・ランカティ。この名前にピンときた方は、相当の自転車歴をお持ちです。そう、東京オリンピックのイタリアチームのメンバーとして、4000m団体追い抜きで銀メダル(4分35秒74)を獲得したご本人でした!たまたま工房におられて、しかも日本人がやってきたというので、当時の思い出話をたくさん話してくださいました。優勝した東西ドイツチームとは7/100秒差だったんだそうです。

さて、マージの手術の話でしたね。まずは全ての塗装のサンプリングをしてから全剥離し、治具にセットしてフレームの状態を調べます。幸い、チューブやエンドの曲がり、クラック等はありませんでした。なくなっていたBB下のワイヤーリードは新規に溶接し、凹みやエクボはパテ盛りをせずに全てロウで盛り、研いでいきます。仕上げに酸で洗うと、まるで新品の様に甦りましたっ!

その後シートチューブ穴をさらい直し、剥離前のサンプルに完璧に調色したカラーで全塗装を終了。デカールもすべてオリジナルをトレースして再現しました!
MASI Prestige02

すると何と言う事でしょう、見違えるようなったではありませんか!!劇的に生まれ変った、愛おしい一台なのです(説明が長くなりましたが)。

MASI Prestige01

それから数カ月。このマージで峠もガンガン攻めるオーナーさんだけに、バイクの定期検診とあいなりました。今回は、BBまわりの再調整やブレーキタッチ等をはじめとして、全体を診て欲しいとの依頼です。

まずはクランクから見ていきます。「BBがゆるんでくるんですよ」という申告があったので、まずはドライブ側をはずして様子を見ます。
MASI Prestige03
見事に肉抜きされたBBシェルです。診断したところ、左ワンがゆるんでいるのが分かりました。そのため、ゆるんだ分だけBBシャフトが左側にずれていってしまい、チェーンホイールがチェーンステーぎりぎりまで寄ってきていました。治療として、左ワンにロックタイトを塗布(ロックタイトの量にコツがいります)して再度組み付けます。その際、裏ワザとしてBBシャフトを左右逆にしました。そうするとチェーンステーとのクリアランスが取れるのです。最後に、クランクフィキシングボルトを締めこんで作業完了です。

このクランクフィキシングボルトの緩み、FDにも影響を与えていました。「クランクがまっすぐに回らない→チェーンがFDの羽根に接触→FD取り付けボルトがゆるむ」という関係です。なのでFDを一度はずし、正確な位置に取り付けます。

続いてブレーキタッチの調整に取りかかります。まずはブレーキアーチのスプリング調整から。
スプリングアーチの幅を計測しながら、マル秘ツールで正確に曲げていきます。この作業、ラジオペンチなんかでやっちゃう人がいますが、左右を正確に曲げられないのでショップ的にはお勧めしません。
MASI Prestige04

オーナーの体重とライディングスタイルに合わせて調整したスプリングを、ブレーキ本体に組み付けます。
MASI Prestige05

検診の最後に仕上げとして、チェーンピンの高さが揃っているかをチェックします。今回は数本が高くなっているのを見つけたので、一本ずつヤスリで削って高さを揃えました。ここまでやると、チェーンの微弱な音鳴りも解消することができます。

ヴィンテージバイクとは、手をかけようとすればここまでこだわることができるのでした◎

マージ君のオマケ画像を少々。

San Marco Regal Yellow
リーガルサドルのイエロー。超貴重です。

Mavic SSC rim
MAVICのSSCリム。高いです。ブルーアルマイト、キレイです。あまり知られていませんがシルバーも存在します(在庫あり)。

SETA tyre
SETAといってもクレメンじゃありません。現代の技術とゴム質で忠実に再現した別注品です。フンドシはシルクを使っています。まったくもってシルキーな乗り心地です。トレーニングにはもったいないです…。

以下はイタリアのMASI工房にて。フレームやフォークが山盛りでした!

Masi Frame stock
Masi Forks

いかり肩フォークのPISTAまで!かぶりつきで見入ってしまいました…。

MASI Pista NOS

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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

2010-05-27 : カスタム事例 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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hiphipshake

Author:hiphipshake
HIP HIP SHAKEオーナー。インダストリアルデザイナー、アパレルデザイナーを経て、ついに禁断の自転車趣味を仕事に…。前職の知識と経験を生かして、自転車の「ストリートクチュールカスタム」を提唱。リアルレーサー等、フレームの芯出しからパーツのオーバーホールやチューンナップ迄カッコよくて走れるヴィンテージバイクを多数制作中!

住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26
電話:03-5410-5508
営業時間:13~19時
定休日:月曜(第2、3の土日は走行会・イベント等のため不定休)

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